「仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ>」 (増谷文雄 / 梅原猛) 読書中
原始仏教が発生した時代は古い部族社会が背景に退いて新しい市民社会が前景に現れてきた時期で、それは思想に影響を与える事になった。仏教以外の思想は仏教側からは「六師外道」と呼ばれていたが、外側から観ると仏教もこの時代の新しい思想の内の一つという事になる。
- 部族社会から市民社会へ
- 遊牧民
- 耕地に定着
- 古代都市、 市民社会
- ヴァルナ(カースト)
- 新しい思想家
- 六師外道
- 外道というのは仏教の立場から見た仏教以外の思想
- {輪廻浄化、非業、 断滅論、 常見}
- 六師外道
- ゴータマが、はっきりとした解答を拒んだ問題
- この世は常住であるか?無常であるか?
- 霊魂と身体は一つか?別か?
- 人は死後、存在する?しない?
- ヨーロッパの学者の中にはゴータマとニガンタ・ナータプッタを「双生児」と称しているものがある
--両者は遠く離れている訳では無い
- 新しい思想家の共通点
- 否定{ヴェーダの権威、祭祀の至上性、ブラフマン的社会制度}
- 思想の基底は現実所与の対象そのもの
- 個人格を中心として学派を形成
- サンガ(僧伽)を持ち、ガナ(衆)を持ち、ガナの師たり
- サンガ、ガナ: カーストの束縛から離れた人達
- 否定{ヴェーダの権威、祭祀の至上性、ブラフマン的社会制度}
方舟1
- p30〜33